トップページ > 最新情報 > 豚流行性下痢(PED)の対策の徹底について

最新情報


豚流行性下痢(PED)の対策の徹底について

 本年10月に沖縄県の1農場において発生が確認された豚流行性下痢(PED)は、その後、茨城県の2農場において発生が確認され、12月9日から11日までにかけて、新たに鹿児島県の7農場及び宮崎県の1農場において本病の疑症事例が確認されました。

 それらを受け、12月11日に、農林水産省動物衛生課より都道府県あてに、農場出入口の際の車両消毒の徹底等につき、指導がなされました。

(以下抜粋)
 糞便を介して直接的または間接的に経口感染するという本病の伝播経路を考慮すると、養豚場の飼養衛生管理に何らかの不十分がな点がある場合には、農場内にウイルスの侵入を許してしまうことが想定されます。また、このことは本病に限らず、口蹄疫等の他の家畜伝染病の侵入防止対策に照らしても不備が生じているとも考えられます。

 現在、米国では本病が継続的に発生しており、日本においても、今後、感染が拡大することが懸念されます。冬期から春期までにかけて流行しやすいという本業の特性を踏まえるとともに、他の家畜伝染病の侵入防止に万全を期する観点からも、改めて消毒等の発生予防及び蔓延防止対策の実施など、飼養衛生管理基準の遵守の徹底等について、特に下記の事項に留意のうえ、家畜飼養者及び畜産関係者への周知及び指導をお願いいたします。

 なお、沖縄県及び茨城県で確認されたウイルス遺伝子の解析を行ったところ、過去の国内分離株とは異なっており、近年米国およびアジア諸国で流行している新たなグループに属する株と近縁であることが判明しています。現在、発生のあった県の今日を得ながら本病の侵入経路等の疫学調査を実施ているところであり、一定の取りまとめができた段階で共有します。