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配合飼料価格平成時代で最高値水準

(飼料通信 3月30日号より抜粋)

 4~6月配合飼料価格は、全農で平均㌧当たり750円値下げされるが、依然として高値圏(㌧当たり6万円後半7万円割れ)であることに変わりない。
 
 現在の価格は、農水省が調査している配合飼料価格(工場渡し加重平均価格)によれば、平成時代(平成元年・1989年~平成26年・2014年)では最も高値水準にあるからだ。30年以上前の昭和56年・1981年には7万5千円前後の高値であった時代があったが、平成に入ってからは長いこと3万円から4万円台の水準であった。 平成20年・2008年に至って6万7千円台に入り、一端5万円台に下がったこともあったが、平成25年・2013年には再び6万円台後半まで上昇、平成時代では最高値6万8661円(2014年7月)になっていた。

 今月20日に発表された今年1月の価格は、それを更に上回る6万9015円と平成時代の最高値を更新している。4月から750円下がったとしても、配合飼料平均価格は㌧当たり6万8千円台をつけ、高値最高圏内であることに変わりない。

 幸い国内畜産物相場は、鶏卵・ブロイラーはじめ豚・牛枝肉価格などが高値推移であるため国内畜産経営は総じて堅調で収益が回復している。配合飼料価格高を吸収できる状況にあるが、そうした畜産物相場が崩れてくるようなことになれば、今の飼料価格高では畜産経営は成り立たない厳しい情勢になる。取り越し苦労になればいいが、いつまでも畜産物相場高が続くわけではないとすれば、今のうちに対応を真剣に考えなければならない。