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各畜種とも飼養戸数減少も大規模階層は増加へ

各畜種とも飼養戸数減少も大規模階層は増加へ

 今年2月1日現在の畜産統計が公表されたが、乳用牛をはじめ肉用牛、ブタ、採卵鶏及びブロイラーともに例外なく飼養戸数は減少する結果になっている。それも飼養規模別でみると、小規模階層で減少しているが、大規模階層では増加して頭・羽数を伸ばしている傾向が見て取れる。
 各畜種を飼養戸数で見てみると、乳用牛は前年比4.0%減の1万7,000戸であるが,
戸数増減の分岐点は100頭で、100頭以下階層は6.9%増加に対し、100頭以下では減少しており、特に30~49頭階層では9.3%減少と大きな減少率。
 また、肉用牛の飼養戸数は前年比4.6%減の5万1,900戸に減少している。増減分岐点は飼養頭数20頭で、20頭以上階層は増加、特に100~199頭階層では8.5%増になって伸びている。20頭以下の階層では減少しており、特に1~9頭階層は9.9%減と大きな減少率になっている。
 さらに、豚の飼養戸数は前回調査に比べ8.3%減の4,830戸に止まり、全ての階層で減少しているが、特に肥育豚500~999頭階層で12.6%減少となっている。
 また、採鶏卵の飼養戸数は前回調査に比べ4.7%減の2,440戸に減少、増減分岐点は10万羽になる。成鶏飼養10万羽以上階層は7.1%増加に対し、10万羽以下は減少しているが特に5万~9万9,999羽階層で10.4%減、1万~4万9,999羽階層は9.8%減と減少率が高い。
 さらに、ブロイラーの飼養戸数は前回調査に比べ0.8%減の2,360戸に減少。増減分岐点は30万羽になる。飼養羽数30万羽以上階層は増加しているが、特に50万羽以上階層は15.7%増加。一方、30万羽以下階層は減少しているが、特に3千~5万羽階層は16.6%減と大きな減少率になっている。

(飼料通信 平成28年7月11日号より抜粋)