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自然災害対策どこまで出来るのか?

関東を直撃した台風15号の被害が拡大している。台風一過と言うことにはならず、千葉県などは停電が続く、全面復旧にはまだ時間が掛かると見られている。

一番被害の大きい千葉県は東京のベッドタウンという面とともに農業県として首都圏の食料供給に貢献している。また、畜産の生産基地としての位置づけも大きい。今回の台風は電力の供給に大きな被害をもたらした。電力供給が途切れたことで畜産現場も大きな被害を受けた。養鶏場などではウィンドレス鶏舎なども電気が通らず換気不足で数万羽単位での鶏の死亡が伝えれるが、今後さらに増加するのではと見られる。また、養豚場などでも豚の大きなストレスが発生し、生育不良などの被害も出ていると見られている。

昨年も北海道で発生した地震で大手乳業メーカーの工場が電力がなく工場が動かず、生乳を大量に破棄する事になる等の影響が出た。また、昨年の関西を襲った台風ではコンテナが水没や流出したことで粗飼料などが大きな被害を受けている。

地球温暖化で台風などの大型化、強力化が一段と進み、今後もどのような被害が出るか不安は強まる。畜産現場でどこまで対策ができるかは費用対効果の問題もあるが、備えは必要となりそうだ。

(飼料通信 2019年9月13日号より抜粋)