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世界経済コロナウイルスショックはあるか?

シカゴとうもろこし定期は、一段と動きが小さくなっている。
売り買いの主役はファンドなど投資マネーが中心で実需は下値をじっくりと拾うという展開になっている。
需給的にも安定し19-20年末の在庫率は13.3%見込まれ6年連続で10%超の在庫率を維持している。

加えて、ブラジル産2期作トウモロコシを含め1億㌧越えの豊作が見込まれ、20-21年度の米国産穀物の作付面積もとうもろこしが増加すると見られ、大きな干ばつなどがなければ、しばらくは需給安定が期待できる。

トウモロコシ自体の需給の安定はしているが、世界の動きは中国初の新型肺炎の影響は大きな不安である。シカゴ穀物市況も米中の貿易協議の行方や新型肺炎の動きで今後大きな波乱も懸念される。

現状では、①中国国内でヒト・モノの移動制限の強化。②経済活動再開の遅れ。③各国の渡航制限の拡大などの動きが今後の世界経済を揺さぶる可能性が一段と高まっている。

世界経済は、先の「リーマン・ショック」後10年を超える安定期が続いているが、今回の新型肺炎の行方次第では「コロナショック」が世界を襲う不安は消えていない。

(飼料通信 2020年2月17日号より抜粋)