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飼養頭数の減少が拡大

畜産農家に集約化

 農水省が7月16日公表した2月1日現在の「畜産統計」で、乳用牛、肉用牛の飼養頭数が前年に続いて減少していることが明らかになった。一方、飼養頭数のうち一戸当たり単位では前年を上回るケースもあり、飼養農家の廃業と集約化が表裏一体の関係で進んでいることも分かった。配混飼料はこの数年、予想に反して前年を上回る実績をあげているが、この廃業と集約化が配混飼料生産にどのような影響をもたらすか、注目度は高い。

 農水省は飼養者の高齢化が進んだためと指摘しているが、とうもろこしや大豆などの原料の高止まりと製品価格の低迷が影響しているのは間違いない。中小規模の飼養者が減少傾向にあるのに対し、百頭以上の大規模飼養者は増加している。現実に成畜(満2歳以上の牛)飼養規模別に飼養戸数をみると、百頭以上を除くすべての階層で減少している。なお、飼養頭数規模別の飼養頭数割合は百頭以上の階層が約30%を占める。飼養戸数はすべての地域で減少している。

 総飼養頭数規模別に飼養戸数をみると、二百頭以上の階層を除くすべてで減少である。飼養頭数規模別の飼養頭数割合は二百頭以上が約50%と半分を占め、こちらも飼養者の集約化がさらに進む傾向にあるとされている。