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オーストラリア洪水被害、農作物や穀物への影響

オーストラリアのスワン財務相は23日、北東部クインズランド州を襲った洪水の被災者は300万人を超え、被害額は同国史上最悪になる見方を明らかにした(CNN)。

スワン財務相によれば、今回の洪水による被害額は、2年前の山火事や1970年代の洪水など、過去の大規模自然災害の被害額を上回るという。この背景にはクインズランド州の人口増加があり、
「1974年当時の同州の人口は200万人に過ぎなかったが、今回の洪水では被災者が310万人を超えた」と指摘。「現段階で具体的な被害額を出すのは時期尚早」としながらも、「経済的打撃は膨大な額になる」と語った。

農業や観光、小売、製造業などに膨大な被害が生じたほか、同州の州都ブリスベンなどの大都市も被災した。その中でも石炭は最大級の被害が出る見通しであり、またオーストラリアは日本にとって重要な農作物、そして穀物供給国であることから価格への影響が今後、懸念される。