トップページ > 最新情報 > 鳥インフルエンザ拡大続く

最新情報


鳥インフルエンザ拡大続く

24日、強毒性と確認された宮崎県の鳥インフルエンザ問題で、25日、新たに鹿児島県、そして島根県、兵庫県にも感染が拡大した。農水省は、初動を迅速にするよう各自治体に注意喚起した。

鹿児島・出水市の養鶏場で、高病原性鳥インフルエンザと疑われる鶏が8羽見つかり、鳥インフルは宮崎から日本一の養鶏大国へ飛び火した。鳥インフルエンザと確認されれば、発生農場から半径10km圏内を移動制限区域に設定される。熊本県の一部にまたがり、対象は162農場で、鶏は、およそ525万羽となる。鹿児島県の伊藤 祐一郎知事は「県としては全力を尽くして、拡大しないように阻止したいと思います」と述べている。

出水市では、23日と24日に鶏30羽ずつが死んでいたが、通報はしなかった。実は、出水市は2010年12月に、ナベヅルから鳥インフルエンザウイルスが検出され、警戒を続けるさなかだった。さらに今回、鳥インフルエンザが疑われる農場から、出水市ツル観察センターとの距離は、およそ2kmと近い。こういった経緯もあり、鹿野道彦農水相は「各都道府県に、できるだけ情報を早く知らせてほしいと。何回も何回もお願いをしているんですけども。もう一度、このことを各都道府県の方にお願いをさせていただく、要請をするというふうなことを、これを決めたところでございます」と述べた。

さらには兵庫・伊丹市では、野鳥の死骸(しがい)から鳥インフルエンザの感染が確認されるなど、全国で拡大の一途をたどる鳥インフルエンザ。口蹄(こうてい)疫の悪夢を避けるため、迅速な対応が求められている。