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フィリピン台風30号のヤシ油の影響について

 フィリピン台風30号により、フィリピンでのヤシ油への影響が懸念されています。今回被害の大きかった東ヴィサヤ諸島(東Visayas)の被害のみではフィリピンのヤシ油に関する被害が限定的となるも、どこまでのエリアで台風の影響があるかは今後も注視することが必要となっています。

■ヤシの生息地としてのレイテ島の割合
 今回、台風30号で被災したフィリピンにおいてもっとも被害の大きいと報告されているのはレイテ島とその周辺群島。フィリピンはルソン島周辺の群島・ヴィサヤ諸島・ミンダナオ島周辺の群島という3つの大きな群島で構成されており、レイテ島はヴィサヤ諸島の東部に位置する島で、最大都市はタクロバン。同島は、レイテ湾に面した農業のエリアと中央部は山岳部となっており熱帯性のジャングルとなっている。主な産業は農業(稲作、林業、キビ、ココナツのプランテーション)、漁業となる。

 フィリピンでのヤシ油生産量におけるレイテ島の割合は、コプラの生産では東ヴィサヤ諸島の割合が約10%、そして精製では6%となっています。またフィリピン全体の年間コプラ生産量(2012年データ)が2.7百万MTであることから、東ヴィサヤ諸島では理論上約27万MTのコプラ生産量となっています。