トップページ > 最新情報 > 中国での口蹄疫発生を受け稲わら使用自粛

最新情報


中国での口蹄疫発生を受け稲わら使用自粛

 11月27日、農林水産省消費・安全局動物衛生課は中国・大連で発生した口蹄疫(O型)を受け、動物衛生課長名で都道府県畜産主務部長あてに、畜産関係者への飼養衛生管理基準の遵守に万全を期するよう本病の発生予防措置の徹底指導を願った。

---
 現在、中国からの稲わら輸入は2011年度が22万9千トン、2010年は17万9千トン、2009年は19万7千トンと20万トン前後の大きな数字となっている。また、産地の加熱処理指定施設は23施設となり、指定工場に納入する稲わら加工工場は163施設と多い。

 今般、中国・大連の養豚農場においての豚の口蹄疫の発生が確認されたところ、家畜衛生条件において、我が国に輸出される稲わらは、過去3年間半径50キロ以内の地域に口蹄疫等の発生のない場所での生産、処理及び保管されたものであるとされている。このため、現在までにその50キロ以内に指定施設がないことが確認されてはいるが、原料稲わら等の加工場等については50キロ以内に存在する可能性がある。

 ついては、中国当局より情報を受け、追って連絡するまでの間が、全行程(清算、処理及び保管)が50キロ以内に位置しないことが明らかなモノ以外は輸入手続きを保留とし、また、国内への侵入禁止に万全を期すため、加熱状況、コンテナ内部の汚染の及び異物の混入等の確認を徹底すると共に、当面、輸入者等に対し、ホルマリンくん蒸を行うよう徹底するに指導する、としている。