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オオカミ少年ではないが今年度は異常気象注意・・・

(飼料通信社 平成28年6月6日号より抜粋)

(視点)オオカミ少年ではないが今年度は異常気象注意・・・

 フランスのセーヌ河がはん濫し、ドイツ南部やポーランド南部も洪水に見舞われている。インドは干ばつ、ブラジルはサフリーニャ地方が干ばつとなった。アルゼンチン降雨過多となり世界的に異常気象現象が見られる。

 特に、日本も2016年は、太平洋での台風の発生がゼロを記録している。昨年は12月まで台風が発生していることを考えると様変わりである。特に、昨年はエルニーニョが強まり太平洋の海水温度が上昇し台風の発生を促した気配であるが、今年度はエルニーニョが終息したことで台風の発生が減少してるのかも知れない。

 エルニーニョ終息からラニーニャ移行に懸念が出ている。ラニーニャが発生すると米国中西部は小雨、高温となることがあるとされる。米国の中西部は3年連続で天候に恵まれ穀物は大豊作となった。4年連続の大豊作は過去にあまり経験が無いだけに不安にもなる。

 毎年、異常気象が話題にはなるが、飼料穀物の生産には大きな影響を与えることが無かった。しかし、最近の欧州の多雨は、小麦の生産に影響を与える懸念もある。今年度もオオカミ少年で終われば幸いではある。