トップページ > 最新情報 > 日本でのアフリカ豚コレラの発生を否定できない

最新情報


日本でのアフリカ豚コレラの発生を否定できない

 食料・農業・農村政策審議会第33回家畜衛生部会が開催され、アフリカ豚コレラに関する特定家畜伝染病の防疫指針を変更することについて、答申が行われた。
 家畜衛生事務局によると、アフリカ豚コレラに関する特定家畜伝染病防疫指針変更の「改正案」の中で、現在、アフリカ豚コレラは、アフリカ大陸だけでなく、ロシア、東欧地域においても、発生が急速に拡大しており、国際的な人及び物の往来が増加している状況を踏まえると、今後、わが国に同病が侵入する可能性が否定できないこと。
 また、アフリカ豚コレラの感染拡大には、野生動物、とくに野生いのししの関与がきわめて大きいと考えられていること。近年、わが国では野生いのししが増加傾向にあることから、同病のウイルスがわが国に侵入し、野生いのししに湿潤した場合、早期の清浄化が困難となる恐れがあること。さらに、アフリカ豚コレラは、かつてわが国に常在化していた豚コレラとの類症識別上、重要な疾病であること。
 なお、同防疫指針については、海外におけるアフリカ豚コレラ発生状況の変化、科学的知見及び技術の進展等があった場合には、随時見直すとされた。また、少なくとも、3年ごとに再検討を行うとされた。