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豚コレラや豚価安で危機感

今週明け29日、岐阜県で豚コレラの7例目の感染が確認された。昨年9月9日に我が国では2年ぶりの感染となった豚コレラであるが、その後も発生が続き、年が明けても収まる状況にはなっていない。また、岐阜県では野生イノシシが豚コレラウイルス感染しており、確認された頭数は108頭(1月29日現在)になり、隣の愛知県犬山市でもイノシシへの感染が確認されている。何とか感染拡大を防ごうと防疫措置を実施しているが、封じ込めにはまだ時間が掛りそうだ。

そうした折り、国内の豚肉相場が下がっており、養豚業界に危機感が強まっている。今週明け28日の東京食肉市場の豚価(上物)は400円大台を割る387円に落ち込んだ。400円を割るのは、昨年3月1日以来の約11か月ぶりになるが、一昨年は一度も400円を割っていないので、今年の豚価はかなり厳しい情勢であることを示しているようだ。既にTPP11が批准され、来月には日・EUのEPAが発効されるので豚肉の関税が下がりカナダやデンマーク、スペイン等からの豚肉輸入が増えてくる状況になる。