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飼料品質改善協議会講演 「飼料の安全性とともに40年」について

飼料品質改善協議会の平成20年度第三回例会が2008年11月初旬に開催され、(財)日本食肉分析センター顧問石黒氏による「飼料の安全性とともに40年」と題した講演が行われました。

石黒顧問による講演資料によると、昭和40年から平成20年までの主要な飼料の安全性問題の出来事として次の7項目を挙げています。

1.昭和40年~昭和48年の魚粉・動物蛋白の偽装問題。
2.昭和44年~現在まで継続している農薬の残留問題。
3.昭和45年~現在まで継続しているカビ毒の問題。
4.昭和57年~昭和63年のプレミックスメーカー受難の時代。
5.昭和63年~平成8年のキャリーオーバー問題。
6.平成13年~現在まで継続しているBSEの発生問題。
7.平成18年~のGMP導入。

中でも平成13年に起きたBSEの発生問題は、いわば現代の「その時、歴史が動いた」と言っても過言ではないほどの大きな出来事であり、BSE発生以後の飼料及び飼料添加物業界はそれ以前とはかなり様相が変わったと思われます。

配合飼料業界においては、配合飼料工場における配合飼料の製造について、養牛用と養鶏・養豚用等とのライン分離を余儀なくされ、各社ともに受委託が進められました。またレンダリング業界では牛専用の原料処理工場の建設が進み、ミートボンミール、ミートミールのリサイクルへの環境が整備されました。

行政においても飼料安全法の改正が行われ、内閣府に食品安全委員会が設置されたりと、リスク管理の考え方が導入されたとも言えます。

今日、飼料畜産・レンダリング業界のみならず各方面で言われている「安全・安心」という言葉は、BSEの発生が契機になったと思われます。

(参考資料:日刊毎日経済通信)