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計画的避難区域の家畜移動の状況


鶏、豚

計画的避難地域における家畜移動について、豚、鶏については、企業的経営が主流ということもあり、系列農場への移動やと畜出荷が順次進められています。豚は当該区域内に約14,000頭が飼育されており、順次移動やと畜出荷されている。鶏については、震災前には約91万羽が飼育されていましたが、すでに約87万羽が出荷売却、移動、或いは死亡・廃用による処分され、現在当該区域内には4万羽が飼育されているという状態になっている。この4万羽については、廃用または売却になる予定と情報開示されています。

牛の移動については、子牛や肥育牛(約6,300頭)の家畜市場等への出荷を促進し、繁殖牛等(約1,900頭)については、福島県内別エリアへの移動をベースに、以下の3つの方法が順次実施されています。

1.生体出荷
生体出荷促進のため、臨時の家畜市場開催を検討。他畜産農家への売買する「生体出荷」に十分対応できるようにする。

2.一時退避
福島県内公共牧場、西郷村の独立行政法人家畜改良センター、猪苗代町の県農業総合センター畜産研究所沼尻分場を中心に、繁殖牛等の受入調整。また県外への調整も進めており順次選定、実施。

3.と畜出荷
早期の出荷を行い、全国の食肉市場のと畜出荷枠の確保について、国に申請。

尚、家畜の移動に際しては放射能スクリーニング検査を実施し、国の放射線量基準(10万cpm)を超えた場合は除染作業を行う。ちなみに4月末までに実施された716頭について、除染作業が必要となった例はまだない。

最後に家畜移動にかかる経費については、民間食肉関係団体からの資金貸付により社団法人福島県畜産振興協会において基金を造成し、立替払いによって対応となっています。

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いずれにせよ、市町村を通じて生産者の意向調査を実施し、それに沿うような措置が取られているということです。