製品情報:油脂


油脂

油脂

食用 飼料用 工業用

製品規格
分析試験
 
油脂とは、動物の体内や植物の種子などにカロリー源として蓄積される油のことを指し、便宜上常温で液体のものを油(oil)、固体のものを脂肪(fat)と呼びます。化学的には、3価のアルコールであるグリセリンと脂肪酸のエステル混合物であり、その種類、性質は生物種によって様々です。当社の油脂製品は、搾油する原料の種類に応じて大きく3つに区分されます。

食用

 牛または豚生脂から搾油した油で、特に豚生脂から搾油した油を豚脂(ラード)、牛生脂からのものは牛脂(タローまたはヘット)と呼びます。豚脂と牛脂は、見た目は類似していますが、一般的に豚脂の方が牛脂よりも軟らかく、融けやすい性質を持ちます。これらの油脂は栄養価も高く、食品用、医薬品、化粧品等の原料として、様々な分野の用途に利用されています。 具体的には、石鹸、調理用(揚げ油、炒め油など)、製菓用(マーガリン、ショートニング)、高級化粧石鹸、調理用(フライ揚げ油、炒め油など)、製菓用(マーガリン、ショートニング)などに使用されています。

飼料用

 豚、健康牛、鶏の内臓や骨を含む原料から搾油した油(骨油)、またはその骨油に、脱水、ろ過した食用廃油を任意の割合で混合させたもので、主に家畜配合飼料への添加物として使用されています。嗜好性に優れ、良いエネルギー源となるほか、良質な脂肪酸(リノール酸等)やアミノ酸、動物性油脂特有の成長因子およびビタミンなどが豊富に含まれています。このような油を添加する効果として、家畜の健康状態が改善されるため、その畜産物(精肉、牛乳、卵など)の品質が大幅に向上することが期待されます。
 主に豚・鶏用配合飼料への添加物として使用されています。

工業用

 骨油は工業製品の原料としても使用されています。この場合、骨油は精製メーカーへ納められた後、エステル交換され、グリセリンと脂肪酸に分解されます。脂肪酸は医薬品、化粧品などのトイレタリー製品の原料に、また塗料、樹脂などの添加剤として工業用油剤に利用され、グリセリンは潤滑剤に利用されます。また骨油に水素添加反応し金属石鹸、ロウソクなども製造されます。